土の香りが、少しずつ高くなっていく。
一段、また一段。積み上げられたレンガは、ただの資材ではない。大地から水を汲み上げるという、太古から続く人の営みへの「階(きざはし)」だ。井戸作りもついに(その3)、形は確かな熱を帯び始めた。
1. 4段目の景色と、消えた記録
レンガは4段目に達した。腰を下ろし、ちょうど良い高さで水を待つその姿は、ようやく「井戸」としてのアイデンティティを獲得したように見える。

▲垂直と水平の狭間で、DIYの魂が具現化していく瞬間。
上部には、自作の蓋を設置した。しかし、あろうことか製作工程の写真を撮影ミスするという、デジタル時代の「痛恨」を犯してしまった。ボンドを塗り、ペンキで彩ったあの時間は、私の記憶の中にしか存在しない。


▲完成した蓋は、沈黙を守りながらそこに鎮座している。
2. 焦燥が招いた「激ヤバ」な現実
早く命(水)を吹き込みたかった。その焦燥が、重大な過ちを招く。モルタルがまだ呼吸をしている(乾いていない)うちに、重厚なポンプを設置してしまったのだ。
案の定、重みでモルタルは悲鳴を上げ、剥離した。現在は「ポンプと板の自重で挟まっているだけ」という、物理法則の限界に挑む危うい状態……なんだと……。
DIYにおいて、時間は最も贅沢な資材であることを、私は改めて思い知らされた。
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3. 妄想は「屋根」を架ける
不完全な土台を抱えながらも、心はすでに次のステップへと飛躍している。完成に近づくほど、その先にある「美学」を求めてしまうのが、作り手の性だろう。

▲いつかこの場所に、雨を凌ぎ、風情を醸し出す屋根を架けたい。
補強という名の「治療」を終えたとき、この井戸は真の完成へと向かうのか、それとも屋根という新たな物語を紡ぎ出すのか。失敗すらも伏線に変えて、庭作りは加速していく。
妄想を形にするために、まずは足元の土を固めることから始めよう。
─── 積立MASA 👍✨


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